ダンサーのレッスンウェアは?
日が長くなり、夏もだんだんと近づいてきました。
バレエ団では8月公演に向けたリハーサルが始まろうとしていますが、今回のブログではバレエダンサーのレッスンウェアにフォーカスします。
まずは、SDBの若手ダンサー5人(秋山和沙、岩崎醇花、加地暢文、鈴木優、宮司知英)に、ウェアのこだわりやお気に入りなど、質問をぶつけてみました。
日々のウェア選びで気をつけていることは?
鈴木 毎日寝る前に次の日のレオタードを決めていますが、朝起きてもう一度考えな直すことも多いです。その日の気分やちょっとした身体の変化に合わせて、違うなと思ったら別のレオタードを着てみたり、ピアスとの組み合わせを考えたり…。洋服と同じように悩むので、朝の支度に時間がかかってしまいます。
岩崎 巻きスカートはひろがりすぎず、細すぎず短い丈のものを選んでいます。中でも先生からいただいたtrienawearの巻きスカートは、丈もちょうどよく、自分の身体に合うのでお気に入りです。
加地 クラスでは上はピッタリとしたもの、下は足首までのタイツ、そして薄手の靴下を履いています。脚のラインが綺麗なほうではないので、日々鏡で確認しながら研究するために身体のラインがよく見えるものを選んでいます。リハーサルでは、たくさん汗をかくうえ、女性とも組んで踊るのでパパッと着替えられるTシャツを着てます。
レオタードの形はどんなものが好きですか?
秋山 袖があるタイプが好きです。どんな動きをしてもずれてしまう心配がなく安心感があります。
お気に入りのウエアは?
岩崎 私は薄くてゆとりのある素材のタイツが好きです。チャコットのクールタイツは足が呼吸できている気がして疲れにくいので愛用しています。
宮司 クラスの時は、ほぼ毎日アンダアーマーの長袖を着ています。体に完全にフィットするので体のラインもはっきり出るのでお気に入りです。
思い入れのあるウエアは?
鈴木 通っていたお教室の指定レオタード以外で初めて買った白いレオタードです。刺繍屋さんに名前を入れてもらいに行ったら、お店の方のご厚意でスワロフスキー24個がおまけで付けてくださったんです!着るのに毎回勇気が入りましたが、その名前入りレオタードのおかげですぐ名前を覚えてもらえました。
寒い時、体を冷やしたくない時におすすめのウエアは?
秋山 私は、チャコットのノーソーイングニットを着ています。素敵な柄も多くて、着ていると気分が上がります。伸縮性があって、とても着心地がいいんです。
宮司 ジャージを羽織っています。足先は特に冷えるので、リハーサルの間に冷やさないようにブーティという専用の靴を愛用しています。
加地 末端冷え症なので劇場入りした時などは足先を冷やさないブーティを履きます。学校公演など、特に冷える場所では腹巻きを着けています。でも、あまりいろいろと着こんで踊るのは動きに制限がかかってしまい好きではないので、身体が温まってきたらなるべく早く脱ぐようにしています。
皆それぞれのこだわりを持っているようですが、「冷え対策」というのがキーワードのようです。今は暖かい季節になってきましたが、バレエダンサーにとって冷えは大敵!
そんな冷え対策にSDBダンサーの多くが使っているアイテムがこちら。
三角の腰巻は、腰はもちろん、肩にかけたり、首に巻いたりといろいろな使いかたができるそう。SDB内でも愛用者の多いこの腰巻、実は全部手作りだとか!ダンサー佐藤万里絵が編んだものと、ダンサー大森美香のおばあさまに作っていただいたものを使ってるダンサーが多いようです。手作りならではの温もりが伝わってきます。
そして、バレエのレッスン着といったらレオタード。SDBダンサーで持っていない人はほとんどいないのでは?というくらい人気なのは『stina』のレオタード。SDBブログ読者の皆さんはご存知かもしれませんが、SDBダンサー久保田小百合が2012年に起ち上げたブランドです。自分の好みの生地を組み合わせたオリジナルレオタードが作れるセミオーダースタイルで、今や受注開始1日で売り切れてしまうのだとか。
SDBのスタジオでは、stinaがこんなに並ぶことも日常となっています。
さて、今回はクラスやリハーサルでのファッションについて取り上げましたが、いかがでしたか?舞台で着る衣裳は華やかで素敵ですが、ダンサーにとってより愛着があるのは毎日着るウェアかもしれません。
なかなか覗くことのできないダンサーの日常については、今後も少しずつご紹介していきます。どうぞお楽しみに!