DQバレエキャストインタビュー：白の勇者
黒の勇者に続き、白の勇者を演じる林田翔平(5/12)、加藤大和(5/13)へのインタビューをお届けします。
（左から）林田、加藤
まずは、『白の勇者』に配役されたときの気持ちをお聞かせください。加藤さんは、昨年に続いて今回で2回目となりますね。
加藤 はい。前回は初めての役ということでいっぱいいっぱいで、終わった後に「もっとこうすればよかった」と思うことがたくさんありました。今回は前回できなかったことを踏まえ、また新しい白の勇者をお見せできるように考えながらリハーサルしています。
林田さんは今回初めて「白の勇者」を演じます。ゲームの音楽の中で踊るのは初めての体験だと思いますが、実際に演じてみていかがですか？
林田 まずはワクワクと楽しみが1番強かったのですが、演じたことのない役なので「どうしていこうかな」という不安とはまた違った高揚感のようなものを感じました。
王子役のように他に見本があまりないので、これまでの公演映像などを見ながら探り探りで自分なりの白の勇者を作り上げているところで、リハーサルもとても楽しいです。
役を演じるにあたって、演出・振付の鈴木稔からアドバイスなどはありましたか？
加藤 今回勇者にキャスティングされている4人の中では僕だけが経験者なので、稔先生と「前回はこうだったよね」「こうした方がいいよね」などと話し合い、新たなことを取り入れながら進めています。
林田 「白の勇者の成長過程を描きたい」という説明を受けたので、登場から最後のシーンにかけて、自分なりにどう違いを見せるかを考えながらリハーサルを行っています。
黒の勇者の池田武志と。
加藤さんは、ドラゴンクエストのゲームはすべてやっているとか。白の勇者を演じる上で、ゲームの世界からインスピレーションを得たりすることもあるのですか？
加藤 ゲームの世界では、主人公がレベル1からどんどん強くなっていきますよね。バレエも同じで、物語が進むにつれて白の勇者が成長していくので、「この場面はどのくらいのレベルになっているかな？」と想像し、それをどう身体で表現するかゲームからヒントを得ることもあります。
ドラゴンクエストのゲームで特に好きなキャラクターはいますか？
加藤 好きなキャラクターは【パパス】です。ドラクエVの主人公のお父さんなのですが、僕も今1歳半の子供がいるので、パパスが持つ父の偉大さや強さには惹かれます。
それから、呪文でいうと【パルプンテ】という戦闘用呪文が好きです。何が起こるか分からないところがおもしろくて。もし呪文が使えるなら、【ルーラ】という行ったことがある場所に一瞬で飛んでいける呪文が使いたいですね（笑）
バレエの中で好きなシーンや音楽を教えてください。
林田 酒場のシーンが1番好きです。白の勇者は旅の仲間を探している最中にたまたま立ち寄る設定なので、酒場の人々と同じテンションの演技をするわけにはいかないのですが、心の中では酒場のノリノリの空気感を楽しみながらやっています。
音楽では、僕は出ていないシーンなのですが、黒の勇者と伝説の勇者が戦うシーンの音楽がとてもカッコよくて好きです。
酒場のシーン
一緒に踊る黒の勇者、王女とは役作りについて話し合いをしたりするのですか？
加藤 黒の勇者を踊る髙谷遼くんとは幼い頃からの友達なんです。彼は中高生の頃にこの作品に出演した経験もあるので、お互いが活かされるよう、よく話し合っています。王女役の荒蒔礼子ちゃんはバレエ団に入ってまだ1年なので、僕が引っ張っていかなければという気持ちでリハーサルをしています。
林田 黒の勇者の池田武志くんとは殺陣のやり方を、王女役の渡辺恭子さんとはマイムの間の取り方であったり演技に関して話し合うことが多いです。その他にもうまくいかなかったところなど、確認し合いながらリハーサルを進めています。
王女役の渡辺恭子と。
バレエ『ドラゴンクエスト』をどのような方々に観ていただきたいですか？
林田 もちろんドラクエファンの方々、バレエファンの方々、そしてどちらもあまり知らないという方々。すべての人に楽しんでいただける作品だと思うので、多くの方に観てほしいと思っています。
最後に今回の見どころを教えてください。
加藤 勇者を演じる4人それぞれの「勇者像」があって見比べるのも面白いと思うので、ぜひ両キャストを両日観てほしいです。稔先生が作る素晴らしいドラクエの世界観と、それに加わる素敵な音楽、衣裳、舞台美術、照明など、すべてを劇場で感じてほしいと思います。
林田 勇者、王女、賢者、武器商人、戦士、、、それぞれのキャラクターがすごく魅力的な作品なので、その掛け合いを楽しんでいただけたらと思います。
劇場でお待ちしています！
バレエ「ドラゴンクエスト」好評販売中！
詳細、チケット情報はバレエ「ドラゴンクエスト」公演ページから
Back