Dancer to Dancer/久保田小百合
「Dancer to Dancer」は、ダンサーによるダンサー紹介企画です。
今回のダンサー:久保田小百合
紹介者:佐藤万里絵
小百合との最初の出会いはオーディションです。スタイルが良く、性格は明るく元気であっけらかんとした印象でした。
団員になってからは、歳も近く育った環境が似ている彼女とすぐに意気投合し、今までずっと一緒に苦楽を共に過ごしてきました。
舞台上でも阿吽の呼吸で合わせて踊ることができる信頼関係は、長年かけて築いてきた宝物だなと感じます。
子供の頃新体操を習っていた小百合は、瞬発力と柔軟性の優れたダンサーです。鈴木稔版「くるみ割り人形」の大道芸人役はまさにうってつけ!
想像力が豊かでいつも何かしらクリエイティブなことを考えている一方、鋭い観察力で的確な判断をしてくれます。
私が作品を創るときも彼女からアイディアを貰うことがよくあります。
また、ダンサーとしての才能のみならずプロデュース力にも長ける彼女は、自身のレオタードブランドを起ち上げて成功を収め、今や日本のみならず世界のダンサー達が彼女のレオタードを着ています。
たったひとりで始めてここまでブランドを成長させてきたことは本当に尊敬します。
さらに、福岡の博多出身の彼女は、コミュニケーション能力がとても高く、「一度話したら友達」と自分で言うほど誰とでも仲良くなってしまいます。
ツアーを一緒に回るスタッフさんの中でも小百合ファンが多いんです。
バレエ団を離れプライベートでは、相談に乗ってもらったりアドバイスをしてもらったり、私にとってはとても心強い姉の様な存在ですが、いつまでも「永遠の18歳」でファンの方から愛される久保田小百合でいて欲しいと思います。
(文・佐藤万里絵)