くるみ割り人形主演インタビュー【塩谷綾菜&髙谷遼】
今年の「くるみ割り人形」では、リラックスパフォーマンスを含めると全部で4組のペアが主演を務めます。8日17時の回のクララ&王子に抜擢されたのはともに2017年入団の塩谷綾菜と髙谷遼。初役に挑むふたりに、間近に控えた公演への意気込みや見どころなどを聞きました。
まずは、主役を演じることを知ったときの気持ちを聞かせてください。
塩谷綾菜 ただただビックリしました!!嬉しかったと同時に「どうしよう!」と不安な気持ちも込み上げました。
髙谷遼 僕も稔先生から直接配役を聞いたのですが、呼ばれたときはまさかキャスティングの話とは予想していなかったので驚きました。でも先生からのお言葉もあって、頑張ろうという気持ちと現実味が徐々に湧いてきました。
ふたりが初めて観たバレエ「くるみ割り人形」の思い出はありますか?
塩谷 初めて観たのは通っていたお教室での公演でした。少女の可愛い物語で、素敵だなとうっとりしたのを覚えています。スタジオオリジナルの「くるみ割り人形」でしたが、憧れの先輩がコロンビーヌのような役を踊っていて夢中で見ていました。
髙谷 僕はとっても小さいときに友達の通っているバレエ教室の発表会で初めて観ました。ドロッセルマイヤーが舞台でマジックをしているのを見て、「バレエの舞台でマジックをするんだ!」と客席で思ったのをよく覚えています(笑)
SDBくるみ割り人形でのクララは一般家庭の”女の子”ですが王子はどんな”王子”だと思いますか?
塩谷 クララはまだお姉さんのハイディのように恋を知らないものの、憧れな気持ちでも見ているのだと思います。そんなところへ現れた王子はクララの理想の人なんじゃないかな・・・?
髙谷 王子と言うよりも、まだ成長過程にある少年の要素もある気がしています。普通、『王子』というとその性格やキャラクターはあまり強くないと思いますが、この王子はクララを自分の国に招こうとしたり、クララの選択を悲しんだり、王子自身もクララとの出会いで成長していっているんじゃないかと思っています。
SDBの「くるみ割り人形」のクララは姉、弟の3人姉弟ですが、ふたりには兄弟はいますか?
塩谷 私は6歳下の妹がいます。休日は一緒に出かけたり、映画を観たり、なんだかんだ仲が良いです。私自身は家族にあまり自分のことは話さない方なのですが、妹はよく気づいてくれるので悩みなど聞いてくれたりもします。それでも話したくないときもあるんですけどね(笑) 妹は自分のことを話してくれたり、私の話を聞いてくれたり、叱ってくれることも。私よりしっかりしているかも知れません(笑)
髙谷 僕は姉がふたりいます。もう一緒には住んでいませんが、仲良いですよ。喧嘩もしたことはありません。でも相談もしませんね(笑)
クリスマスの思い出はありますか?
塩谷 クリスマス当日ではなかったりしますが、クリスマスのお祝いに、家族で集まってディナーはしています。それから、思い出というかとっても個人的なのですが・・・私は嵐の相葉くんが好きなので、相葉くんのお誕生日の12月24日は毎年友人たちに付き合ってもらってクリスマス(バースデー)ケーキを食べるのが恒例です(笑)
髙谷 クリスマスでの記憶というと舞台なのですが、クリスマスでの舞台はどこか普段の舞台と違う特別な高揚感があります。なんとなくお客様も舞台後にディナーに行かれるのもあってか、客席の雰囲気も違って僕も高揚していました。
SDBの「くるみ割り人形」に登場するクリスマスマーケットに並ぶ屋台の中で、密かなお気に入りはありますか?
塩谷 祥子さんのお店!!!
髙谷 ??・・占いの店みたいな響きだけど(笑)
塩谷 あ、シュトーレンのお店!それからキャンディー屋さん!あ、食べ物ばかり・・・(笑)
髙谷 僕はソーセージ屋さんかな?まずはお肉を食べないと!(笑)
「ぜひ注目してほしい!」というキャラクターはいますか?
髙谷 いくつかありますが、まずはフリッツかな?僕自身フリッツ役を踊った経験がたくさんあるというのもありますが、SDBの「くるみ割り人形」のクララの兄弟構成が僕と全く同じで。ハイディに憧れるクララというのも同じ感じがするんです。だからフリッツの視点から見てもおもしろいし、親近感を持って見ています。あとはドロッセルマイヤー。僕が今まで見てきたドロッセルマイヤーとはまたちょっと違うので、SDBのくるみ割り人形を初めて観る方には特に注目していただきたいです。
塩谷 キャラクターというと、大地さんと治さんが演じる兵隊人形!そしてネズミたち。お芝居も細かく可愛いネズミさん、そして兵隊さんのカラクリ、注目してほしいです。
お互いの魅力・持ち味を紹介してください。
塩谷&髙谷 (顔を見合わせて)笑
塩谷 たくさんあります。
髙谷 クララにぴったりだと思います。明るく天真爛漫なところとか特に・・(笑)ふたりともワガノワに留学していたので、やりたいことなど通じ合えて、感覚的に合う部分も多くとても踊りやすいです。聞き入れてくれるので意見も言いやすいですし、テクニックも安定していて組みやすいパートナーです。
塩谷 留学していた時期は違うのですが、同じクラスだったんです。だから共通のクラスメイトがいますし、言ってくれることも「そうだね」と思うことがたくさん。遼くんは安定した技術、高いジャンプ、綺麗なライン、踊り方も大きく、とても存在感があると思います。そして真面目なので一緒に練習しやすく、考えもしっかりしているので尊敬もしています。
最後に意気込みを聞かせてください。
塩谷 今はとにかく頑張りたい!!そう思って励んでます。SDBの「くるみ割り人形」は本当に素敵な作品なので、しっかりお客様に物語を伝えたいと思っています。そしてやっぱり尊敬する先輩方が作ってきたくるみ割り人形を壊さずに、追いつけるように頑張りたいです。
髙谷 初めてのくるみ割り人形の王子役となりますが、他のキャストと違う、僕たちのクララ、王子の関係をしっかりと見せていきたいと思います。頑張ります!
ありがとうございました!
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