「シンデレラ」キャストQ＆A（2）

2019年4月26日

5月12日に義姉妹を演じる佐藤万里絵＆西原友衣菜のQ＆Aをお届けします！

喜入依里＆松本実湖（5/11・義姉妹）、角屋みづき（仙女）のQ&Aはこちらから

キャスティングを知った時の気持ちを聞かせてください。

佐藤　初演から姉妹役をやらせていただいていますが、ずっと変わらずこの役を踊らせていただけるのはとてもありがたいことだと思います。

佐藤万里絵（左）渡辺恭子（中央）

西原　前回日生劇場で上演した「シンデレラ」が私の姉妹役デビューだったのですが、またその時と同じお姉ちゃん役の万里絵さんと一緒に姉妹を演じることができ、とっても嬉しく思います。

それぞれ演じる役や役作りについて教えてください。

佐藤　稔先生の「シンデレラ」の姉妹は、アグリー姉妹ではなく普通のいたずら好きのお騒がせ姉妹です。実は私はこの姉妹そのままといった感じなので、そんなに作らなくても素のままで演技できてとても楽しいです。再演するごとにシンプルなマイムでストーリーが分かりやすく、かつ姉妹のキャラクターが生きるように、毎回違う感覚で演じています。

西原　いつも妹のように可愛いがってくれる大好きな先輩万里絵さんは本当のお姉ちゃんなんじゃないかと思うくらい気が合い（私が勝手に思っているだけだったらごめんなさい笑）リハーサルはプライベートの延長のまま演じている感覚なので、普段接している中で生まれたことをそのままリハーサルに取り入れてみたり、毎回のリハーサルの度に色々アイディアが浮かぶので本当に楽しいです。演じているとつい楽しくなってしまうのですが、踊りとその踊りに合わせる演技は決まっていて、タイミングや間を逆算しながらやらなくてはいけないので、慣れていても久々にやると苦戦しています。

一緒に踊る姉妹、母、シンデレラ役などのダンサーと話し合ったりするのですか？

佐藤　家のシーンなどは登場人物が少なく演技のチームワークが大切なので、みんなと納得がいくまで話し合います。妹の友衣菜ちゃんとはここ最近ずっと一緒に姉妹役を演じていますが、私達は普段からこの姉妹のような調子なので作りたい方向性が同じなのと、阿吽の呼吸で演技できるのでとても安心して演じることができます。シンデレラやお母さんとも、「この演技はこういう感情で」とか、動きのタイミングやアイコンタクトなども細かく話し合って決めています。

西原　どうやったらお客様にストーリー展開がうまく伝わるのかなど、場所取りやタイミングは毎回シンデレラとも一緒に話し合っています。ただいじめているだけではないんですよ！（笑）

スターダンサーズ・バレエ団の「シンデレラ」の見どころはどんなところでしょう？

佐藤　稔先生の「くるみ割り人形」にも共通することだと思いますが、家族愛です。シンデレラが王子と結ばれるだけでなく、最後にやはり家族は素晴らしいものだと締めくくるのが稔先生らしい素敵な演出です。あとシンデレラのお友達のネズミさんやカッコいい妖精の踊りも見どころです！

西原　義姉妹に毎日いじめられながらも健気に仕事を頑張るシンデレラに舞い降りた魔法。シンデレラに訪れた夢のような奇跡をぜひ一緒に感じていただきたいです。

一番好きな場面はどこですか？

佐藤　1幕の家のシーンで母と姉妹のシンデレラに対するイジメが最高潮になる場面です。ここでは言えませんが、最後に本当にひどい仕打ちをするのできっと観ているお客さんもあっと驚いてしまうと思います。どんな仕打ちかはぜひ劇場で観てみてください。

西原　妖精のシーンです。シンデレラが魔法の渦に巻き込まれるかのような振付は、踊っている方はとても大変なのですが（笑）ひとりひとりの妖精達が動き回ってシンデレラを変身させていく振付と、シンプルではありますが衣裳も好きです。

どの場面の音楽が好きですか？

佐藤　2幕のお城のシーンで全員が円になって回転するところの音楽が大好きです。一番迫力があって謎めいているような、おとぎ話の不思議な空気感を表現しているような感じがして毎回テンションが上がってしまいます。

西原　シンデレラがお城に到着し王子様と出会うシーンです。馬車がお城に到着したような音色からシンデレラの日常生活では絶対に会うはずのなかった素敵な王子様と出会い、お互い一目惚れで恋に落ちるところが毎回姉妹を演じながらもドキドキします。

演出の鈴木稔さんからはどんなことを指導されるのですか？

佐藤　役作りに関しては自分達でアイディアを出すことも認めてくださり、たまに変なことをしても、笑って見守ってくださいます。

西原　決められている部分、外せない部分についてはもちろん指導いただきますが、演じる側にゆだねてくださり、自由にやらせていただいる部分も多いです。

「ここに注目してほしい！」というところを教えてください。

佐藤　初めて観る方にはちょっと難しいかもしれませんが、よく見ると脇や後ろの方でみんな色々な小ネタをやっていて発見すると面白いです。
家のシーンの秘書、洋服屋とか、お城のシーンの周りで雑談しているお母さん達と大臣や臣下など、普通は主役をずっと追ってしまいますが、たまに周りのダンサーを見てみると新たな発見があって楽しいので、余裕のある方はぜひ注目してみてください！