インタビュー〈林ゆりえ&加藤大和〉
12月24日の「くるみ割り人形」でクララ、王子を踊る林ゆりえ、加藤大和に主役を演じるにあたっての想いやクリスマスにまつわるエピソード、舞台の見どころなどを聞きました。
林さんは鈴木稔版「くるみ割り人形」のクララは今年5年目、加藤さんは今回初めて王子役に挑みます。まずは加藤さん、王子役に決まった時の気持ちを教えて下さい。
加藤 聞いた時はまず嬉しかったです。それと同時に不安もあり、嬉しさ半分不安半分という気持ちでした。
おふたりにとって「くるみ割り人形」とはどういう作品なのでしょう?
林 「くるみ割り人形」と言えばクリスマス。クリスマスが大好きなので、曲を聞いただけでクリスマスを連想させてくれる「くるみ割り人形」はとても好きな作品です。入団して初めて出演した作品がピーター・ライト版「くるみ割り人形」だったので特別な思い入れもあります。
加藤 バレエを習い始めて、初めて出演した全幕もののバレエが「くるみ割り人形」でした。スターダンサーズ・バレエ団に入団してからの初舞台も同じく「くるみ割り人形」だったので、自分の中でとても大事な作品です。
鈴木稔版のクララは、こども扱いされるのはいやだけど大人とはまだいえない、微妙な年ごろの女の子です。実年齢より幼いクララを演じるにあたってどこからヒントを得ていますか?
林 嬉しい時や喜びを表したい時にピョンピョンとジャンプする普段の子供の行動などを見て参考にしています。
クリスマスの特別な思い出などはありますか?
加藤 幼少時にずっと買ってもらえなかったゲームをクリスマスにもらった事です。当時はサンタさんを信じていたので、厳しかった父が買ってくれたんだということは大人になってから知りました。
鈴木稔版「くるみ割り人形」の見どころは?
ふたり 鈴木稔版は普通のくるみ割り人形のお話と違うところがいくつかあり、2幕のシーンがお菓子の国ではなく人形の国にクララが訪れるという設定になっています。今まで観てきたくるみ割り人形や、本で読んだことのあるお話と違うシーンを探しながら観るのも楽しみ方の一つだと思います。
最後にブログ読者にメッセージをお願いします。
ふたり 子供にも大人にも誰にでも起こり得るかもしれないクリスマスの出来事を、クララと一緒に体験しているような気持ちで見ていただけると思います。ぜひ、クリスマスの不思議な1日を劇場で楽しんでください。
今年の日本フィル夏休みコンサート「シンデレラ」で初めてペアを組んだふたり。
全幕の「くるみ割り人形」ではどんな踊りを見せてくれるのでしょうか・・・!
林・加藤ペアは12月24日(土)の公演に主演します。 今回で5回目のクララを演じるベテランの林と、初役に挑戦するフレッシュな加藤のペアをどうぞお楽しみに! 公演情報はこちらから