お疲れさま、そしてありがとう
(文:SDB団員 渡辺恭子)
2016年12月「くるみ割り人形」を最後に、一人のダンサーが舞台を去りました。
松坂理里子さんです。
鈴木稔版「くるみ割り人形」では初演から中国を踊ってきました。
彼女がスターダンサーズ・バレエ団に入団したのは2005年。
3才より東京バレエ学園にてバレエを始め,1995~98年まで英国Rambert School of Balletに留学した後、2004年スターダンサーズ・バレエ団研究生となり、その後準団員を経て、翌年団員となりました。
スターダンサーズ・バレエ団ではバレエ 「ドラゴンクエスト」での王女、「火の鳥」のツァレブナ姫など主役も務めました。
そんな理里子さんにバレエ団での思い出深い作品について聞いたところ、特に印象に残っている2つの役について話してくれました。
松坂 ひとつめが、ピーター・ライト版 「くるみ割り人形」のクララです。クララ役を頂いたのは入団して間もない頃だったので、すごく驚き大変な事になったと思いました。ピーター・ライト版のクララは全幕を通して踊る為、体力的にも心配だったのですが、舞台ではそんな事も忘れるくらいピーター・ライト氏の作る魔法の世界に引き込まれていった記憶があります。クララを踊る事ができたのは私にとって今でも夢のような出来事です。
もうひとつが、鈴木稔版 「シンデレラ」でのシンデレラの小さなお友達です。初演では怪我をして踊る事ができなかったので、再び踊る機会を頂いた時は本当に嬉しかったです。シンデレラの周りをチョロチョロ、応援する役は自分にぴったりだと思いました。1番好きな役です。
バレエ団に入ることがなければ出来ない経験を沢山させてもらいました。
先生方、バレエ団の仲間、スタッフの方々、サポートしてくださった全ての方に感謝の気持ちで一杯です。
バレエ団の先輩ダンサーとして、後輩からもとても慕われていた理里子さん。皆に惜しまれながら、ダンサー生活に幕を閉じました。心から、お疲れ様でした。
今後は、引き続きスターダンサーズ・バレエ・スクールの教師としてバレエ団を支えてくださります。これからもよろしくお願いします!
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