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【Diversity】「火の柱」 Interview 林ゆりえ&西原友衣菜

 

続いて、「火の柱」。
前回の2015年公演にて主人公ヘイガーを演じた林ゆりえ、前回に続き今回の「Diversity」公演でも妹を演じる西原友衣菜のプチインタビューです!


「火の柱」
人間の欲望や葛藤を巧みに描いているこの作品は、アントニー・チューダーの最高傑作と言われています。
厳格な姉、甘やかされて育った奔放な妹、2人に間で生きてきた主人公ヘイガー。真実の愛を求めたヘイガーに待ち受ける運命とは・・。

 

Interview➀ 林ゆりえ


ー2015年公演でヘイガーを演じられましたが、ご自身にとって「火の柱」はどのような作品ですか?

「火の柱」を初めて観たのは学生の頃でした。当時の自分は、内容を理解することさえも難しく、辛くて苦しい、こんなバレエがあるのかと少しモヤモヤした記憶があります。私にとってチューダー作品に興味を持つきっかけとなった作品でもありますね。
 
ーヘイガーを演じるにあたり、難しかったこと、苦労したことはありますか?

ヘイガーの振り付けはシンプルでもあり複雑でもあり、時に激しく、バレエと思えないようなテクニックも必要となります。座る、立つ、などの佇まい、視線、身体の動かし方、すべてを意識しているような感覚です。バレエの動きが染み付いているのでプレパレーション(踊る前の準備)を無意識にしてしまったり、動かさなければならない部分以外も連動して動いてしまったり。バレエとしては大切な動きであっても、チューダー作品においては、作品の邪魔となってしまうこともありました。
 
ーどのようにして乗り越えたのですか?

バレエのテクニックとは異なる難しい振り付けには、相当悩まされましたね。。
どうにか方法を見つけて頑張ってみようとしていたときに先生からいただいた「簡単にやってしまうのではなく、難しく身体が上手く自由にいかないその様こそが心の葛藤や感情を表現するのよ。」という言葉が背中を押してくれました。それまでは、バレエダンサーとして上手くまとめよう、綺麗に見せようと思っていましたが、そうすることでチューダー作品から離れてしまうことを改めて実感することができました。
「火の柱」の他にも様々なチューダー作品に出演させていただきましたが、人間の感情、言葉では表現できない心の奥にあるもの、時代背景など、チューダー作品は知れば知るほど奥が深いものだと感じています。チューダー作品を通して学ぶことはとても多く、他の作品においても役に立ちましたね。

 


 

 
Interview② 西原友衣菜

ー2015年公演で妹役を演じ、今回「Diversity」公演においても引き続き妹役を演じられますね。

いつかまた演じたいと思っていた役だったので、今回も演じることができて嬉しいです。
前回とメンバーも大きく異なるので、以前とは違った雰囲気の「火の柱」をお届けできると思います。
  
ー前回、妹役を演じて大変だったことはありますか?

音楽と振り付けを身体に馴染ませるのに時間がかかりました。
演技や表現について細かく指導していただいたので、当時の感覚は今も身体に残っていますね。
二度目ということもありますので、前回よりもさらに妹独特の演技を追求して、踊りに繋げていきたいと思っています。
  
ー皆さまに一言お願いします!

ヘイガーと妹との掛け合いに注目していただきたいです。
アーノルド・シェーンベルクの美しい音楽でヘイガーがどんな運命を辿るのか、、、
ぜひ劇場でお楽しみください!

 


 

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