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事務局スタッフがみる「Dance Speaks」緑のテーブル

いよいよ9/3(土)に迫ってきた「Dance Speaks」神奈川公演
今回は上演作品の『緑のテーブル』について、バレエ団事務局スタッフによる注目ポイント紹介をいたします!

『ウェスタン・シンフォニー』の紹介ブログはこちら


注目ポイントその1:予備知識なしでも伝わってくる作品の世界

「緑のテーブル」を初めて観る前は、「戦争をテーマにしているということは怖そう」という思いや、「難しい作品だと理解できないのではないか」という気持ちを持っていました。ですが、「この役はこういう役どころ、この場面は○○を表している」と事前にはっきり分かっていなくても、ダンサーたちの踊りや演技から自然と物語の世界を理解することができました。それは「緑のテーブル」という作品が持つ圧倒的な没入感ゆえだと思います。



戦禍においては気づくと傍らに「死」がいるという現実、一目見ただけで狡猾さが感じられる「戦争利得者」、全身からその悲しみや不安があふれているかのような「若い娘」…、全ての登場人物から、それぞれの物語が伝わってきます。普段古典作品を観る機会が多い方も、バレエやダンスの舞台を観るのが初めての方も、身構えすぎずに観ていただきたい作品です。



注目ポイントその2:最初と最後の「テーブルシーン」

「緑のテーブル」といえば、「Dance Speaks」公演のメインビジュアルにも使用している、マスクをつけた紳士達が緑色のテーブルを囲んでいるシーンを想像される方が多いと思います。この紳士たちは、国際会議で戦争について話し合う身勝手な各国の指導者たちという設定。

この「テーブルシーン」は作品の最初と最後、2回登場します。その2回は全く同じかと思いきや、実はそうではありません!

ここで答えをお話しするのは控えますが、ぜひ【音】に注目してみてください。最初の「テーブルシーン」の際の【音】が、最後の「テーブルシーン」ではどう変化しているか?そして、その理由は?皆様おひとりおひとりの答えを探していただき、振付家クルト・ヨースが込めた思いについて考えていただけたらと思います。




バレエには台詞が存在しないからこそ、私たち観る者に想像する余地が残されている芸術です。
今回「Dance Speaks」で上演する2作品を通して、芸術を通して考えを自由に表現できることの素晴らしさと、ダンサーたちによる身体表現の奥深さ・幅広さを味わっていただければ幸いです。

『ウェスタン・シンフォニー』、『緑のテーブル』共に、日本ではスターダンサーズ・バレエ団のみがレパートリーとしています。次回いつ上演する機会があるかは私たちも分かりません。この機会にぜひご覧ください。9月3日、神奈川県民ホールでお待ちしております!

「Dance Speaks」神奈川公演詳細はこちら

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