「コンサート」岩本悠里インタビュー
5月13日・14日に上演する「The Concert」。
開催まで3週間を切り、毎日スタジオではリハーサルが続いています。
昨年9月の公演のアンコール上演として、3作品をお贈りする今回。やはり注目は、ジェローム・ロビンスの「コンサート」です。
最初のコンサート会場に出てくる個性豊かな登場人物たちのなかで、ひときわ異彩を放っているのが、ニット帽に眼鏡をかけて、なんだかイライラしているあのお方。
今回のブログでは、この役、通称「アングリー・ガール」を前回に引き続き演じる岩本悠里のインタビューをお届けします。
「コンサート」については、どのような印象を持っていましたか?
有名な作品ですし、特に「ミステイクワルツ」はYouTube等で海外のカンパニーの映像を見たことがあったので、いつか踊ってみたいと思っていました。
ただこうして出演することになるまでは、作品をすべて通して観たことはなかったので、どんな作品なのかワクワクしましたし、とても楽しみでした。
「コンサート」には様々なシーンがありますが、出演している場面を教えていただけますか?
最初のピアノコンサートのシーン、ミステイクワルツ、傘が象徴的な「Rain」のシーン、そして最後の皆が蝶になって踊るところに出ています。
コンサートシーンでの登場から強烈な役を演じていますよね。Angry Girlの役柄について教えてください。
いろんな個性がある観客がいる中で、ひとりなんだか怒っている、という役です。
綺麗な音楽が流れているところに最初から足音を立ててずかずかやってきて、椅子で大きな音を鳴らしたり、とにかく不機嫌で周りに当たり散らしている役ですね。
何に対して怒っているのか、振付指導のベン・ヒューズさんから具体的な説明はあったのですか?
何に怒っているかという指示は特になかったのですが、最初の振り入れのときに「お金もないし、あれもこれもいまくいかないし、仕事もうまくいかない・・・」とセリフを言いながら見せてくださって。
それを見て、きっと人生でうまくいかないことがたくさんあるんだなと(笑)そういう日々の不満が募って不機嫌になった人なのかなと解釈しました。
お客様の注目度が高いのは、“絶対に揃わないバレエ”として巷で話題になっている「ミステイクワルツ」です。注目ポイントを教えてください。
ミステイクワルツは、バレエをやっていたら共感できる“あるある”がつまった踊りだと思います。
例えば、立ち位置を間違えてしまったり、振りを間違えてしまったり。ぱっと横を見たらこの子も違うことやってる、あの子も違うことをやってる、それで何が正しいのか自分もだんだんわからなくなってしまって、結局みんなが振りを間違えてしまうという(笑)おもしろいシーンです。
私もだいぶ大きな間違いをしていますが(笑)、6人全員が1度は何かしら間違えているので、注目していただければと思います。
作品を通して好きなシーンはありますか?
たくさんありますけど、やはりミステイクワルツは踊っていて楽しいですし、有名な作品の一部になれたことも嬉しく、大好きなシーンです。
あとは、ワイフとハズバンドのやりとり。ブラックジョーク満載ですごく好きです。演じている方達もすごく上手なので、何度見ても笑ってしまいます。
最後に、お客様へメッセージをお願いします。
昨年9月に池袋で上演した公演の再演となります。
3作品どれもいろんな魅力があって、初めて来られる方も気負わず観られる作品たちなので、ぜひ会場に足を運んでいただき楽しいひと時を過ごしていっていただければと思います。
■公演情報
「The Concert」
スコッチ・シンフォニー/牧神の午後/コンサート
2023年5月13日(土) ・14日(日)
テアトロ・ジーリオ・ショウワ
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