SUMMER MIXED PROGRAM終演
8月5日、6日に上演したSUMMER MIXED PROGRAM。素敵なゲストダンサーの方々とお贈りしたミックスプログラムをお楽しみいただけましたか?
写真とともに盛りだくさんの舞台を振り返ります。
まずは「N.N.N.N.」。今年3月にSDBが国内バレエ団として初めて上演したウィリアム・フォーサイスの秀作。前回キャストの友杉洋之、川島治、愛澤佑樹に今回は新キャストとして石川聖人が加わり、新しい「N.N.N.N.」をお贈りしました。
続いて、ジョージ・バランシンの「ワルプルギスの夜」。SDBにとって2度目の上演となった本作。ベン・ヒューズ氏によるリハーサルを経て公演に臨みました。(リハーサルの様子については前回ブログにて!)
プリンシパルロールは、5日に喜入依里、6日に渡辺恭子。そしてそれぞれのパートナーとして池田武志が両日出演しました。
第2部のラストを飾ったのは、パリ・オペラ座バレエ団のオニール八菜さんとユーゴ・マルシャンさんによる「眠れる森の美女」よりグラン・パ・ド・ドゥ。フランス式のバレエを楽しんでもらいたい、と本作を選んだおふたり。フランスの香り高いバレエをご堪能いただけたのではないでしょうか。
そして、公演ラストはデヴィッド・ビントレー氏による「Flowers of the Forest」です。吉田都さん、英国ロイヤル・バレエ団のフェデリコ・ボネッリさんをお迎えして、日本初演作品に挑みました。
公演3週間前には、SDBがピーター・ライト作品上演の度にお世話になっているバーミンガム・ロイヤル・バレエ団ノーテイタ―のデニス・ボナー氏を、さらに直前にはビントレー氏を迎え、直々の指導を受けました。
「Flowers of the Forest」はふたつのパートから成ります。前半のFour Scottish Dances(4つのスコットランド舞曲)には、渡辺恭子、池田武志、加藤大和、髙谷遼、西原友衣菜、林ゆりえの6人が登場。花畑を散歩したり、スコッチウィスキーで酔っ払った若者がいたり、明るく朗らかなスコットランドのイメージが描かれています。
後半は、前半の陽気なトーンから一転、戦争の暗い影を写すScottish Ballad(スコットランドのバラード)です。吉田さん、ボネッリさんをメインカップルに迎え、幾度となくイングランドに敗れた過去を重く描きます。
そして最後は全員がステージへ。スコットランドの明暗、現在と過去をつなぐ壮大なフィナーレで幕を閉じました。
カーテンコールではビントレー氏もステージに登場。客席からは、一層大きく温かい拍手が送られました。
すばらしい振付指導の方々と貴重な時間を過ごし、また初めてのビントレー作品へも挑戦できた本公演。バレエ団にとっても忘れられない公演となりました。
ご来場いただいたお客様にお楽しみいただいたことを願うばかりです。今後も、日本に様々な作品を紹介できるよう、レパートリーの拡充に努めてまいります。
さて、次回公演は少し間があいて12月の「くるみ割り人形」です。新百合ヶ丘で、2012年の初演から続けて上演し今年で6年目となります。主要キャストは決定次第ウェブサイトで発表します。どうぞお楽しみに!