3月公演「Dance Speaks」中止のお知らせ
3月13~15日に東京芸術劇場にて開催予定としておりました「Dance Speaks」アンコール公演は、このたびの新型コロナウィルス感染拡大を防ぐため、またその状況に伴う観客の皆様のおかれた状況を考慮した結果、中止を決定いたしました。
先週2月26日のご案内から一転しての中止決定となり、公演を楽しみにしてくださっていたすべての皆様に心よりお詫び申し上げるとともに、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
●中止となる公演
『Dance Speaks』アンコール公演
「ウェスタン・シンフォニー」「緑のテーブル」
3月13日(金)19:00
3月14日(土)14:00
3月15日(日)14:00
東京芸術劇場プレイハウス
●チケットの払い戻しについて
払い戻し方法のご案内はこちら(3月6日追記)
なお、発券済のチケットをお持ちの場合は、大切に保管下さいますようお願いいたします。
(未発券の場合は、これから発券いただく必要はありません)
■総監督小山久美より
Dance Speaks アンコール公演を楽しみにしてくださった皆様へ、この度の決定に際し心よりお詫びを申し上げます。
海外からのゲストダンサーやスタッフなども予定されていない今回の公演は、中止をせざるを得ないような物理的な要因はなく、すぐにでも開催ができるほど上演の準備は整っておりました。ですが、私たちのような舞台芸術は、お客様があってこそのものです。そして刻々と変わりゆく感染の状況と社会情勢に、誰もが度合いは違えど不安を募らせているのが現実となってまいりました。
私個人としては、私たち程度の公演規模で行われる劇場環境が感染を拡大する可能性は低いのではないかという考えもあります。とはいえ、専門家でさえ意見が分かれるような現状はつまり、誰にもわからない、といえますでしょうし、何が真実であっても、社会全体が不安に陥っているのは事実だと思います。自分たちに都合の良い情報や意見だけで判断することはできないと思いました。
私たちは、「バレエと社会をつなぐ」ことを理念に掲げて活動に取り組んでおります。関係者や賛同してくださる方たちだけではなく、一般の人々にバレエを届けることを使命にしている以上、その方々のおかれた状況を考えないわけにはいきません。仮に強行して公演を実施した場合、いらしてくださるお客様はいらっしゃると思います。でも感染を恐れて来場できない方もいらっしゃるでしょう。そしていらっしゃる方にしても、迷いがあったり道中に心配があったり、さらに潜伏期間を含めると公演後の数週間まで不安が及ぶかもしれません。
せっかくこれまで準備と努力を積み上げてきた公演であっても、やはりお客様たちにはより良い環境でそれを楽しんでいただきたい。心を込めてお贈りする舞台だからこそ、不安を感じながら劇場にお運びいただきたくない、観ることをあきらめてほしくない、何も煩わされることなく舞台芸術を味わっていただきたいと思うのです。
主催者としての自己判断にすべてが委ねられた状況にあるなか、多くの芸術関連団体が苦渋の判断を強いられ、さまざまなご意見等があるのも承知しております。自分たちに向き合って出したこの結論には、考慮が足りない点もあるかもしれません。ですが団員一同と意見を集約し、以上のような決断に至りました。公演を楽しみにしてくださった方々、またご協力や応援してくださる皆様に深くお詫び申し上げますとともに、ご理解を賜りますよう何卒お願い申し上げます。
スターダンサーズ・バレエ団総監督
小山久美
追記:なお、アンコール公演としていただいたご期待にお応えするためにも、近い将来での延期上演に向けて可能性を探り続けるつもりでおります。実現時には勝手ながら変わらぬご厚情を賜りますと大変有難く存じます。